整理番号　　　　　

このオルゴールは１９００年頃オッフェンバック・モデルとして販売された。正時と指定した時刻に音楽がなるアラーム付きの時計。３０本の櫛歯１枚を持ち、センター・ドライブ方式でディスクを回転させる。また、ディスクの速度調整も可能。”Ｓｔｏｐ　Ｈｏｕｒ　Ｐｌａｙ”のレバーで、アラームにしたりディスクのみで演奏も可能。シリンダー付きの置時計と比べるとはるかに安価であり、当時４０．４０Ｍｋ．で販売されていた。安価で製作されたせいか、ディスク押さえバーがなく、ディスクは中心と端でとまっているだけ。そのため、安定が悪く、現在は上手く作動しない。（録音不可）　ディスクは4 1/2 inchの時計専用のタイプを使用。

シンフォニオン社　（ドイツ　ライプチヒ） ディスク・オルゴールを最初に作ったメーカー。ディスク・オルゴールの発明者であるパウル　ロッホマンが１８８５年に創業し、翌年には最初のディスク・オルゴールを発売。創業以来数多くの製品を送りだし、急速に発展した。ディスクの直径11.5㎝（ディスク最小）から76ｃｍまで、小型から大型まで２１種類のディスクがセットできる多種多様のオルゴールを発売した。なかには２枚、３枚のディスクを同時に使用するユニークな製品もある。ポリフォン社、レジーナ社とともにオルゴールの三大メーカーといわれている。アメリカには子会社のシンフォニオン・マニュファクチャリング社を設立。１９２０年頃まで継続していたが、２０年代は主に蓄音機を販売していた。