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4月の演奏会コース曲目

4月3日からの演奏会コースの曲目をご紹介いたします。

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  • 自動ピアノ
機種名曲目作曲者名演奏者名
スタインウェイ・デュオ・アートペール・ギュント第1組曲 作品46より3.アニトラの踊り 4.山の魔王の宮殿にてグリーグパーシー・グレインジャー
  • ディスク・オルゴール
機種名曲目作曲者名
ステラ・テーブルタイプ「ファウスト」より 花の歌グノー
ミラ・エンプレスさらば恋人よティルツァー
ポリフォン Style105「トロヴァトーレ」より この恋を語るすべもなくヴェルディ
ステラ・オーケストラルグランド「魔弾の射手」より 狩人の合唱ワーグナー
シンフォニオン・エロイカ「マルタ」より 夏の名残りのバラフロートー
アメリカ・シンフォニオン「シルヴァー・フィッシュ」より マズルカ・ブリリアントケットラー
レジーナフォン滝廉太郎
ロッホマン「メリーウィドウ」より メリーウィドウ・マーチレハール
レジーナ オートチェンジャー(随時) 

4月は春をイメージし、恋や花の歌などをテーマに選びました。

 
 

ファイル 452-2.gif フロートー Friedrich von Flotow (1812年4月27日-1883年1月24日)

更に、今月ぜひ聞いていただきたいのは・・・。
ちょうど200年前の今月に生まれたフリードリッヒ フォン フロートーの曲です。
フロートーはドイツの作曲家、貴族の家に生まれ外交官の勉強をしていたのですが、音楽の才能に目覚めて進路変更、パリ音楽院で学びます。
オペラ『マルタ』で名声を得、オペラ作曲家として活躍しました。
『マルタ』は彼の生前に500回以上も上演された、人気のオペラで、初演は1847年、ウィーンのケルントナートール宮廷劇場。
宮廷生活に退屈した女官が、田舎娘マルタに扮して市場に出かけ、一年間の奉公の契約をしてしまい、そこから起きる騒動と恋の顛末を描く、笑いあり、ロマンスありのオペラです。
「夏の名残りのバラ」が人気で、日本でも「庭の千草」として歌われています。

 
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実はこの曲、もともとアイルランド民謡なので、「庭の千草」の作曲家を調べるとアイルランド民謡と書かれていることが大半です。
しかしアンティークのオルゴールに記されている「夏の名残のバラ」の作曲家は全てフロートーなのです。
オペラ「マルタ」のこの曲は、オルゴールの最盛期のヒット曲。
アイルランド民謡の「夏の名残のバラ」ではなく、「マルタ」の「夏の名残のバラ」が収録されているということがPRポイントなのでしょう。
「マルタ」はフロートーが70才の時に上演500回記念公演が行われたそうですが、初演から35年以上も大人気だった曲は、1850年代位からのシリンダーにも、1900年代のディスクにも、多くのオルゴールに収録されています。
オルゴールには当時の人気曲が収録されていたんだということを裏付けるような曲ですね。
 
 

ファイル 452-3.gif シンフォニオン エロイカ

「夏の名残りのバラ」はシンフォニオン社のエロイカでお楽しみいただきます。
アレンジの異なるディスク3枚を同時に演奏するシンフォニオン社の自信作で、深みのある演奏が楽しめます。
 

オルゴールや自動ピアノの他にも、自動オルガンの演奏やオートマタ(からくり人形)の実演を行います。

演奏会コースはご予約なしでお聴きいただけます。
13時か15時に間に合うようにご来館ください。
演奏時間 13:00~/15:00~(所要時間約50分)

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