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蓄音機との兼用機「レジーナフォン」

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一見蓄音機に見えるこの機種ですが、実はオルゴールでもあります。

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ディスクオルゴールも聴けてレコードも聴ける、まさに一石二鳥な機種でした。
アメリカのレジーナ社が1910年頃に製造・販売した、レジーナフォンです。

この機種が販売された1910年代当時は、蓄音機の人気が高い時代でした。
そのため、オルゴールメーカーは兼用機の製造を行いました。
100ドル以上する蓄音機でしたが、レジーナ社が製造したこの兼用機はオルゴール本体の価格におよそ25ドルを追加するだけで購入できました。

蓄音機として使用する場合はオルゴールのディスク盤を取り外し、レコードを乗せるターンテーブルを取り付けます。

オルゴールが誕生してから約100年が経とうとした当時。
機械文明の発展とともに時代は流れ、音楽の再生装置もまた発展していくことになるのです。