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4月の演奏会コース曲目

4月の演奏会コースの曲目をご紹介いたします。

ファイル 584-1.gif 演奏会コース

演奏曲目

  • 自動ピアノ
機種名曲目作曲者名演奏者名
スタインウェイ・デュオ・アートラプソディ・イン・ブルー パート2ガーシュウィンガーシュウィン
  • ディスク・オルゴール
機種名曲目作曲者名
アメリカ・シンフォニオン No.192W「小鳥売り」より ぼくのおじいさんが20歳の時ツェラー
レジーナ フォンスミレのたよりラダース
シンフォニオン・エロイカ窓辺にて(ハバリア地方の歌)ドイツ民謡
ポリフォン Style104ジョスランの子守唄ゴダール
ミラ No.167「リゴレット」より 愛する美しいおとめよ 四重唱ヴェルディ
ステラ・テーブルタイプ「ボッカッチョ」より セレナーデスッペ
ミラ No.197セレナーデシューベルト
ポリフォン Style105アヴェ・マリアグノー
ポリフォン  オートチェンジャー(随時) 

  
アンティークのオルゴールはメーカーや機種によって、各々音色に特徴があります。
柔らかな音色、透き通るような音色、濃厚な音色、凛とした音色。
また、同じ曲でもメーカーによってアレンジも異なります。

閉館まであと僅か。
4月は、いっぱいオルゴールを聴いてきたスタッフ達がお勧めする「この機種ならば、是非聴いてこの欲しい曲」を選びました。

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アメリカ・シンフォニオン No.192Wは25インチ(63.5cm)と大きなディスクで演奏します。
迫力ある大きな音で奏でるのは|「小鳥売り」より ぼくのおじいさんが20歳の時。
印象的な出だしに惹きつけられます。

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レジーナ フォンはオルゴールと蓄音機の兼用機。
レジーナでは博物館のCDのタイトルになっている「スミレのたより」を。

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アレンジの異なる3枚のディスクを同時に演奏するシンフォニオン・エロイカでは「窓辺にて」。
素朴に奏でられるメロディに、だんだん音が重ねられていく、エロイカならではのアレンジをお楽しみいただけます。

その他、ミラのシューベルトのセレナーデ、ポリフォンのアヴェ・マリアなど。
各機種の音色が印象に残る、お勧めの曲ばかりです。

また、リプロデューシング・ピアノではジョージ・ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルー パート2を演奏。

ファイル 584-5.gif ジョージ ガーシュウィン George Gershwin (1898.9.26-1937.7.11)

ガーシュウィン自演自演のロールです。
ガーシュウィンはロシア移民の子で、アメリカの作曲家。
アーヴィング バーリンやジェローム カーンに憧れてポピュラーソングの作曲家として出発し、その後ロマン派の手法を学び、独自の音楽スタイルを確立、アメリカに根ざした作品を発表しました。

当時、デュオ・アートの製作元であるエオリアン社が新しいロールや音楽家を紹介するために出版していたピアノ ミュージックという本があります。
ガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーの記事を見つけました。

ラプソディ・イン・ブルー
ジョージ ガーシュウィンの”ラプソディ・イン・ブルー”は、これまでのジャズ表現形式を取り入れた曲の中で最も堂々とし、そしてまた最も重要な作品であるといっても過言ではない。狂詩的(ラプソディ)でありながら不調和を際立たせる、ジャズアーティストが「ブルーノート」と呼ぶ手法をふんだんに取り入れたこの曲は、正に“ラプソディ・イン・ブルー”だ。これはかつて書かれたことのない「ピアノとジャズ・オーケストラのためのファンタジアコンツェルト」である。1924年2月12日、ニューヨークのエオリアンホールで、ポール ホワイトマンの依頼により、ガーシュウィン自らがピアノ演奏を務めて初演された。アメリカ音楽に全く興味を持たない人々も、きっとこのラプソディを聴きたくなるに違いない。あらゆる見解から、これは注目に値する作品だ。この曲には躍動的な生命力と全ての人を魅了する魅力に溢れている。新奇で個性的で美しいメロディ、新しいハーモニーを作り出すアメリカジャズバンドの驚くべき技術、特筆すべきは素晴らしいリズムの工夫と操作、そして巧妙なるアレンジ、その全てを持ち合わせているのである。
 夢想的ともいえるこの繊細さをジャズ音楽にもたらすことができたのはガーシュウィンだけだと言われている。この彼の才能の一面をデュオ・アートとの合同で録音されたガーシュウィンによる輝くような見事なピアノ演奏:”ラプソディ・イン・ブルー パート2“の出だし部分、印象的で美しいアンダンティーノのテーマの中に見ることができる。この表情に富んだ美しいテーマに彼の旋律を支配する才能が表れているように、フィナーレには力強くスリリングなクライマックスを積み上げている見事な手腕が表れている。
(訳:ビルドソラ 祥子)

その他、シリンダー・オルゴールやストリート・オルガンの演奏、オートマタの実演もあります。
演奏会コースはご予約なしでお聴きいただけます。
13時か15時に間に合うようにご来館ください。
(土曜日は大変混雑していて、立ち見になる可能性があります。)

演奏時間 13:00~/15:00~(所要時間約50分)
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