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バリスター

被災者の方や不安な気持ちで過ごしている方々に、少しでも元気になっていただきたいと願って、オルゴールやオートマタの映像をYouTubeに応援投稿しています。
ちょっとご無沙汰してしまいました。すみません。

ファイル 360-1.gif

1900年代にフランスのファリボア工房で作られたオートマタ*1です。
ファリボア工房は1878年のパリ万博への出展を機に、オートマタの製作を手がけます。
当初はガラスドームの中で風景などを再現するジオラマを多く製作しましたが、19世紀も終わりになるとガラスドームの需要はなくなります。
1905年頃まで大型のオートマタを作製しますが、ゼンマイで動くオートマタの需要がなくなると、今度はショーウインドーに飾る電動式の人形を作るようになります。
しかし1925年、時代の流れとともに工房を閉じることになります。

ファイル 360-2.gif

彼の職業はバリスター(法廷弁護士)。
法廷用コートに黒のシルクのガウンをはおり、膝までの半ズボン、フル・ボトムのカツラ。
彼は"クイーンズ カウンセル"の儀式用の服装を身にまとっています。
"クイーンズ カウンセル"とはイギリスの法廷弁護士。
弁護士のなかでも法廷で弁論できるのがバリスターで、バリスターの中でも一定の経験と実績のある優秀な弁護士はクイーンズ カウンセルと呼ばれます。

スイッチを入れると、両手を振り、熱弁をふるいます。
大きく開けた口、見開く瞳、打ち鳴らされた手の音が、臨場感を高めます。
彼の声が聞こえてきそうな、迫真の演説をご覧下さい。

只今、博物館コースで実演中です。

博物館コースの詳しいご説明へ   新しいウィンドウで開きます。
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*1:オートマタとはオルゴールの動力を利用して人形を動かす「からくり人形」

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