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今回はヘンデルのオラトリオ「メサイア」より「シオンの娘たちよ、大いに喜べ」です。

ファイル 292-1.jpg ヘンデル

もうオラトリオと聞いただけでとっつき難いと思ってしまうし、「メサイアってハレルヤ・コーラスが入っているオラトリオでしょ」程度にしか興味がない私でしたが、オルゴールで聴くと、とても良いのです。優しくて美しいメロディは心が洗われるような気分になりますし、メサイアを真面目に聴くと2時間半ぐらいですが、オルゴールなら大きなディスクオルゴールでも1曲約3分で終わってしまって、3分の中に1曲がギューと詰まってアレンジされているので、いいとこ取りって感じです。
博物館に勤めて、オルゴールでオペラに出会って、オルゴールでオラトリオに出会いましたが、いつしか本物も聴いてみたいと思うようになりました。

是非是非、「シオンの娘たちよ、大いに喜べ」を聴いてくださいませ。
「イヤイヤ、3分も我慢が出来ない」とおっしゃる方はこれでどう? 各約20秒でメサイアの中の3曲が聴けます。

ところで「シオンの娘たちよ、大いに喜べ」というタイトルから、「シオンっていう人の娘たちが、とっても嬉しそうにダンスなんかしている姿」を想い描いちゃたりしてしまいますが、さにあらずです。
キリスト教で「シオン」とは古都エルサレムにある丘の名前、あいはエルサレムの町そのものを指し、「シオンの娘」とはエルサレムの住民を指します。実際はメサイア(救世主)、キリストが現れるという下記の歌詞です。娘たちは踊ってなんかいませんでした。

大いに喜べ、シオンの娘よ!エルサレムの娘よ 歓呼せよ。見よ、あなた方の王があなた方のところへ来られる。彼は高潔な救世主で、異教徒にまでも平和を語りかけるだろう。
(ゼカリヤ第9章9~10節)

演奏しているのはポリフォン105、100年程前にドイツでつくられた営業用のオルゴールです。コインを入れると約60cmのディスクで一曲演奏します。

ファイル 292-2.gif

先程、試聴でご紹介したCDは、博物館のオルゴールでオラトリオを収録したものです。販売しています。
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