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ステラ 春の歌

被災者の方や不安な気持ちで過ごしている方々に、少しでも元気になっていただきたいと思い、昨日に引き続き、YouTubeに応援投稿しました。

ファイル 339-1.gif Stella No.168 by Mermod Frere (Swiss , c. 1900)

1900年頃に製作されたスイス、メルモド・フレール社のステラの演奏です。
この機種はスイスで機械をつくり、アメリカに輸出、アメリカ製のケース組み込んで販売していたそうです。
ステラの音色は特長的でファンの多いオルゴールのひとつです。
オルゴールに詳しい人に「ステラといえば?」と質問したら、殆どの人が「ディスクに突起がない」と答えるでしょう。

ファイル 339-2.gif 一般的なディスクの裏の突起

通常のディスクは裏を返すと図のように突起があり、これが音楽信号となります。
しかしステラのディスクは表も裏も同じ、ディスクに突起がないのです。

ここから少々構造のお話になるので、ご興味のある方のみどうぞ。まずは、スターホイールと櫛歯の関係 をお読みください。

ステラのスターホイールは一つづつバネが付けられ、台座に取り付けられています。
ディスクの孔の無い部分ではバネが押さえられスターホイールは引っ込んでいるのですが、孔が開いているところではバネにより孔から飛び出します。
そしてディスクの回転とともにスターホイールも回転して櫛歯を弾きます。

メンデルスゾーンの『春の歌』をお楽しみください。
ディスクの孔によってできる陰が素敵です。

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