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整理番号     

 
071
品名    
レジーナ・オートチェンジャー Style 33
分類
製作国
製作年代
disc
アメリカ
1904年頃
メーカー
寸法
櫛歯
レジーナ
W960xH1690xD64
86x2
解説

 

ディスク・オルゴールに関しての苦情はディスクを自分で交換しなければならないことであった。そこで考えだされたのがオートマチック・チェンジャーである。レジーナのチェンジャーは「コロナ(王冠)」の愛称で、15 1/2inch 20 3/4inch 27inchが発売された。ゼンマイを動力とし、下部にセットした12枚をディスクを順番に演奏し、交換していくことができる。ケース右側の選曲のダイヤルにより任意の一曲を聞くことも可能。ケース右側のレバーによりスタート、ストップ、リピートが選べる。チェンジャーはポリフォンやシンフォニオンでも生産したが、中でもレジーナは数千台が作られた。

Style33は27inchを使用。コイン・オペレートは付いておらず大きなホールや大邸宅用とある。長時間演奏が可能。ゼンマイは2つあり(それぞれは1/4馬力:レジーナ広告より)上のゼンマイは演奏のためのもので、下のゼンマイはディスクをセットするためのものとなっている。櫛歯は86本のダブルコーム(ひとつのスター・ホイールで1本の櫛歯を弾く)で半音階ずらして調律されて、7オクターブ以上をカバーしている。リム・ドライブ方式でディスクを回転させる。ロング・ベッドプレートを使用。アメリカ産ハードウッド(硬木)の様々なスタイルのケースに入れられて販売された。同型式のコイン・オペレート式のものはStyle 34として販売されていた。レジーナ27inchのチェンジャーは1897年3月12日に最初の出荷があり、1898年から1899年に販売されたものはStyle8,8aとして販売された。Style33,34の製造番号は65000から65916番まで、1901年から1908年に製造された。「ピアノ音響板がついているため音量と音色は最高級のピアノと肩を並べる」と広告にあるが、音響板の効果はまちまちだったようだ。

レジーナ社 (アメリカ ニュー・ジャージー)
ポリフォン社を創業したグスタフ ブラッハウゼンは1892年(35歳のとき)にアメリカでの特許取得と、ポリフォン社製品を輸出する目的で渡米し、1894年にレジーナ社を創業。当初はポリフォン社の製品を販売していたが、一年も経たずにラーウェイに工場を作り、またたくまにアメリカ最大のメーカーとなる。1922年に倒産。多くのアメリカ人にとってオルゴールとレジーナは同意語と思われるほどで、創業から約10万台のオルゴールを供給し、ポリフォン社、シンフォニオン社とともにオルゴールの三大メーカーといわれている。

 

 

レジーナ・オートチェンジャー Style 33  レジーナ・オートチェンジャー Style 33

 

 

   

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