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整理番号     

 
353
品名    
剣玉の少年
分類
製作国
製作年代
automata
フランス
1890年頃
メーカー
寸法
櫛歯
ルレ・エ・ドゥカン
W165xH460xD220
解説

 

首を前後左右に振りながら、右手に持った剣玉を激しく振ると、勢いで剣玉の玉が上がる。閉じた口とガラスの目を持ちモヘアのカツラを付けている。頭には衣装とおそろいの帽子をかぶり、赤いリボンをあしらった黄色の衣装を着ている。人形下の台にはスタート・ストップレバーとキイが付いていて、メカニズムは台の中に組み込まれている。 ヘッドの後ろにDEPの彫りがある。ビスク・ヘッドはシモン&ハルビックかケストナーの作品?(顔ははてしなくケストナーに似ているが、眉がちょっと違う。By マダム・プッペ)

ルレ・エ・ドゥカン(Roullet & Decamps)
機械技術者であったジャン・ルレが1866年に開業。新しい工作技術を取り入れ、からくりの世界では立ち遅れの目立った技術面と経済面を解決し、翌年の万博で早々に銅メダルを獲得する。ルレが60歳を越した1889年、約20年間共に働いた娘婿のドゥカンをやっと認め「ルレとドゥカンの工房」となる。この年から広く宣伝を行い、その作品は海外にも輸出され、工房は繁栄を極めた

DEP
首筋にDEPとだけ刻印された人形。DEPとは登録商標済(deponier(独))の略字で、ドイツ製のヘッドという意味。(フランスはdeposeと略さずに表記する)これらのヘッドの顔立ちはモールデットの眉(型で盛り上げて描いた眉)や4本の歯の形、まつ毛の描き方などから、シモン&ハルビックか、その系列の工房で作られたと推測される。

 

 

剣玉の少年

 

 

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