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ディスク・オルゴール 「ロッホマン」 続き

グーでハチミツのコーナーです。

昨日のロッホマンの続きです。

営業用のこのオルゴール。
本体の前面にある扉にはコインの投入口があり、ここへコインを入れると演奏が始まります。

コインは一旦カップのようなもので受け止められ、時間が経つと下の引き出しへ落ちます。
この機種はディスク盤が半分まわったところで落ちたのですが、コインが落ちるタイミングはメーカーごとにそれぞれ異なるようです。

何故すぐにコインを引き出しへ落とさないのか?と不思議に思って、その仕組みに注目してみました。

ファイル 507-1.gif 扉を開いて、機械をカバーしているガラスを取り除いたところ。

コインが入るカップのようなものの先には棒がついています。

ファイル 507-2.gif コインを入れる前

棒の途中にはストッパーが付いていて、エアブレーキにつけられた針金を止めています。
上の画像の右の赤丸の部分です。
そして、左の赤の部分、棒のもう一方の先端に付けられたフックにも注目してください。

ファイル 507-3.gif

コインが入ると棒はシーソーのように傾き、孔からフックが飛び出しました。
すると針金がストッパーから外れてエアブレーキが動きはじめます。
エアーブレーキとはゼンマイの戻る力を制御する装置で、これが回ることで演奏が始まります。
演奏が始まってしばらくはカップにコインが入ったままです。 
 

ファイル 507-4.gif

ディスクが半周すると、フックは歯車についた山を越えます。

ファイル 507-5.gif

フックが山の頂上にくると、棒の反対に付けられたカップの仕掛けにより、カップの底が開きコインは引き出しに落ちます。

そして、ディスクが一周するのと同時に、歯車も一周し、フックは歯車の孔へ落ちます。
すると、針金がひっかかりエアブレーキを止めて演奏が中止されます。

コインを入れると演奏する機械。
今までなんとなく1曲で終わるんだなぁと思っていましたが、その仕組みを観察してみると、新たな発見があります。

観察することは大事なことですね。

ディスク・オルゴール 「ロッホマン」

「グーでハチミツ」のコーナーです。

本日ご紹介したいオルゴールは、1905年頃に作られた営業用のディスクオルゴールです。
ドイツのオリジナル・ミュージックワーク社が製造したものです。

ファイル 506-1.jpg

特徴は、チューブの形をしたベルが8本付いているところです。

ファイル 506-2.jpg

ベルはどうやって鳴らすのかというと・・・。

ディスク盤を取り外して見てみましょう。
隠れていた櫛歯が見えます。

ファイル 506-3.jpg

櫛歯はオルゴールを鳴らすための櫛歯とベルを鳴らすための櫛歯にわかれています。
画像をご覧下さい。
下の方に4本が一組になったベル用の櫛歯がみえます。
このベル専用の櫛歯をディスクの突起ではじくことで、ベルを鳴らす仕組みになっています。

ファイル 506-4.jpg

オルゴールを演奏するのは大きな2枚の櫛歯です。
現在のオルゴールのほとんどは櫛歯が1枚だけですが、2枚を向かい合わせて同時に鳴らすことで音量を増幅できるそうです。
ディスクの突起がスターホイール(星の形の歯車)を回転させ、
歯車の他の突起が2枚の櫛歯を同時に弾くのです。
2枚の櫛歯を同時に弾くのは、スターホイールがあるからこそ出来る技!

スターホイールと櫛歯の関係に関してはこちら をご覧下さい。

続きまして、コインを入れるたらどうして演奏するかについてご紹介したいのですが・・・。
写真が収まらないので、また明日。

こちらの機種は、演奏会コースでお楽しみ頂けます。
是非、お越しください。

オルゴールという言葉

皆さんこんにちは。
本日は「オルゴール」という言葉についてお話したいと思います。

皆さんはオルゴールという言葉が実は日本語だったということをご存じでしたか?
江戸時代末期、オランダから日本へストリート・オルガンが渡って来ました。
オルガンはオランダ語でORGEL(=オルゲル)と呼びます。
しかし、当時の日本人はオルガンに限らず自動で音楽を演奏する道具のことをヲルゲルと呼ぶようになりました。
このヲルゲルという言葉が「ヲルゲル」「ヲルゴル」「オルゴール」と訛り変化して、今日のオルゴールという単語が誕生したといわれています。

ところで、このオルガンを「ORGEL」と呼ぶのはオランダだけではありません。
ドイツ語やデンマーク語やノルウェー語、スロベニア語などでもオルガンを意味します。

それぞれの発音を聞いてみてください。
(リンク先の画面で「Orgel」と記述されている左側ウインドウの下に現れるスピーカーボタンを押すとその国の発音となります。)

 オランダ語のページを開く   ドイツ語のページを開く  ノルウェー語のページを開く  デンマーク語のページを開く 

オランダ語以外はみな「オルゲル」に近い発音に聞こえます。
中でもオルガン作りではオランダとともに古い歴史と技術を持つドイツの発音が「オルゲル」に近いとなると、オランダ語のオルゲルが語源でオルゴールとなったという説に異論を唱える方も現れます。
ドイツ語が語源ではないかと・・・。
しかし、オルガンが渡ってきた頃の江戸時代は、鎖国のためオランダが唯一のヨーロッパとの窓口でした。
出島のオランダ商館の記録には、ストリート・オルガンやオルゴールが渡来した記録が多数残ります。
そのため、オルゴールの語源はオランダ語という説が採用されます。
発音はドイツ語の方が近いですが、ローマ字読みならば納得がいくのかもしれませんね。
(オランダ語のORGRLの発音は難しい!)
(しかし当時のローマ字がオルゲルと呼んだかは定かではありません。)
蛇足ですが、気になってローマ字について調べてみました。
ローマ字はなんと戦国時代からあったようです。
オルガンが渡来した頃は、オランダ式ローマ字といわれるものが使われていたようですが、現代のもののように仮名とローマ字を一対一で対応するわけではなかったようですし、ほんの一部の人だけに認識されていたようです。

最後に、最近はとても暑い日が続いています。
水分補給をお忘れにならずに、熱中症にお気をつけ下さいませ。

ストリートオルガン「バチガルポ」

江戸時代末期、オランダから日本にストリート・オルガンが渡ってきました。

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ストリート・オルガンとは中型の手廻し式の自動演奏オルガンで、本体に取り付けられたハンドルをまわすことで、オルガンを自動で演奏できる機械のことです。
道端など屋外で演奏していたためにこのような名前がつきました。

なお、大型のオルガンはフェアグランドオルガンやダンスオルガンと呼ばれます。
ドラムやシンバル、シロフォンなど他の楽器が取り付けられ、より豪華な演奏を楽しめる装置となります。

一方小型のオルガンはオルガニートと呼ばれ、一般大衆向けに販売されました。

今回ご紹介するストリートオルガンは、現在演奏会コースでご紹介しております「バチガルポ」という機種です。
バチガルポは1900年代にドイツ・バチガルポ社で製造されたストリート・オルガンです。
こうしたオルガンは大変大きな音がするため、客寄せなどに用いられました。

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中を覗くと、大きな筒が入っています。
木製の筒(=バレル)には短音用のピンと、ホッチキスの針のような形をした長音用のピン(=ブリッジ)が打ち込まれています。
このピンの形が重要で、長音用のピンは長く音を出すためにホッチキスの針のような形をしています。

ピンが長いとレバーも長く押し上げられ、それに連動したパイプへ長い時間空気が流れて、音も長く発音されるという仕組みです。

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ストリートオルガンは音が大きい為驚かれてしまうこともありますが、しかしその音圧を、ぜひご来館していただき体験していただければと思います。

シリンダーオルゴール「ピアノフォルテ」

オルゴールの中には音量を変化させて演奏を行うものがあります。
ピアノフォルテと名づけられたこの機種は、音の強弱がそれぞれ異なる櫛歯を用いて演奏を行います。

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櫛歯はオルゴールの音が鳴る、いわゆる音源部分になります。
この板がこの機種には2枚ついております。
それぞれピアノ(弱い)用の櫛歯とフォルテ(強い)用の櫛歯に分かれています。

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音に強弱があるだけでも、演奏の表現・表情は変わります。
演奏会コースでご案内しておりますので、ご来館の際はぜひ音の強弱をお楽しみくださいませ。

蓄音機との兼用機「レジーナフォン」

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一見蓄音機に見えるこの機種ですが、実はオルゴールでもあります。

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ディスクオルゴールも聴けてレコードも聴ける、まさに一石二鳥な機種でした。
アメリカのレジーナ社が1910年頃に製造・販売した、レジーナフォンです。

この機種が販売された1910年代当時は、蓄音機の人気が高い時代でした。
そのため、オルゴールメーカーは兼用機の製造を行いました。
100ドル以上する蓄音機でしたが、レジーナ社が製造したこの兼用機はオルゴール本体の価格におよそ25ドルを追加するだけで購入できました。

蓄音機として使用する場合はオルゴールのディスク盤を取り外し、レコードを乗せるターンテーブルを取り付けます。

オルゴールが誕生してから約100年が経とうとした当時。
機械文明の発展とともに時代は流れ、音楽の再生装置もまた発展していくことになるのです。

自由研究考え中です

夏休みの自由研究工作の時期が、今年も近づいてきました。
面白い物を作るために頑張って製作中です。

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試作品を作り、その度に問題が見つかり、直して。
ひたすらそれの繰り返しです。
そろそろ完成しそうかな…?

もう少しお待ち下さいませ。
後ほどお知らせいたします。

シリンダーオルゴール「マンダリンボックス」

オルゴールにも様々な種類があります。
前回ご紹介しましたディスクオルゴールや、初期のオルゴールであるシリンダーオルゴール、そしてそれらから派生していった機種。
今回は、お人形さんが入っているオルゴールをご紹介します。

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こちらの機種には、ベルとドラムが取り付けられています。
そのため通常のオルゴールの音以外にも、ベルとドラムの演奏も合わせて楽しめます。

また、ベルを叩く人形も見えますね。
こちらは中国の宮廷官吏(役人)の人形です。
宮廷官吏のことをマンダリンと呼ぶため、この機種は「マンダリンボックス」といいます。

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ベルを叩くお人形の姿を見ながら聴く演奏もまた楽しいです。
演奏もとても良い音がしますよ。

ディスクオルゴール「エロイカ」

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「グーでハチミツ」コーナー、記念の1回目です。
宜しくお願いします。

ディスクオルゴールは、レコードのような形をしたディスク盤を用いて演奏を行います。
通常は1枚取り付けて演奏しますが、そうではない機種もあります。

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この機種。
実は扉を開けると…。

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ディスクが3枚も付いてます。
驚きですね。
こちらはシンフォニオン社が製造した「エロイカ」という機種です。
「英雄」という意味です。
決してエッチな絵が描かれているからではありません。
(ごめんなさい…)

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当館で所有しているもう一台には絵は描かれておらず、
ステンドグラスが取り付けられています。

さて、3枚のディスクが取り付けられているこの機種。
1枚毎にそれぞれ演奏するパートが違います。
そのため音に厚みがでます。

どんな音が出るのだろうと気になってしまわれたアナタ。
もしご興味がございましたら、是非当館へお越し下さいませ。
演奏会コースでご案内いたします。

グーでハチミツ

「グーでハチミツ」のコーナーを作りました。
クマのプーさんが「グーでハチミツ」をすくってる姿は、欲張りなのに微笑ましい姿。
そんなプーさんの欲張りを見習って、博物館に来て間もないスタッフが、オルゴールの新鮮な魅力を欲張りに単純明快に紹介するコーナーです。

頑張って順次アップしていきます。
お時間がある時に、是非のぞいてみてください。

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