記事一覧

メカニカル・ピクチャ

被災者の方や不安な気持ちで過ごしている方々に、少しでも元気になっていただきたいと願って、オルゴールやオートマタの映像をYouTubeに応援投稿しています。

ファイル 361-1.gif

今日のオルゴールはメカニカル・ピクチャ。
額の中の絵をオルゴールが動く力を利用して動かすからくりです。

メカニカル・ピクチャは1700年代から作られていたといわれます。
初期のものは油絵で描かれた風景の時計塔の時計が実際に動いたり、時計の文字盤に描かれた絵が動いたりするものです。
動きは単純ですが、一点もののとても高価なものがほとんどです。

製品として多く作られたのは1890年代から1900年代初頭といわれています。
動かしたい部位の紙をカットして、絵の中の色々な部分を動かす楽しい額絵が販売されました。

動画はピアノを囲んでくつろぐ家族団らんの風景を再現した額絵。
赤ちゃんをあやすおじいさん、ピアノを弾くおかあさん。
お兄ちゃんが妹を叱っているように見えます。
ケース横のスタートレバーを引くと、音楽が鳴り、動く絵が楽しめます。
メーカー、製作国、製作年代は不詳ですが、1900年頃、イギリス製のものに大変よく似たメカニカル・ピクチャがありました。

バリスター

被災者の方や不安な気持ちで過ごしている方々に、少しでも元気になっていただきたいと願って、オルゴールやオートマタの映像をYouTubeに応援投稿しています。
ちょっとご無沙汰してしまいました。すみません。

ファイル 360-1.gif

1900年代にフランスのファリボア工房で作られたオートマタ*1です。
ファリボア工房は1878年のパリ万博への出展を機に、オートマタの製作を手がけます。
当初はガラスドームの中で風景などを再現するジオラマを多く製作しましたが、19世紀も終わりになるとガラスドームの需要はなくなります。
1905年頃まで大型のオートマタを作製しますが、ゼンマイで動くオートマタの需要がなくなると、今度はショーウインドーに飾る電動式の人形を作るようになります。
しかし1925年、時代の流れとともに工房を閉じることになります。

ファイル 360-2.gif

彼の職業はバリスター(法廷弁護士)。
法廷用コートに黒のシルクのガウンをはおり、膝までの半ズボン、フル・ボトムのカツラ。
彼は"クイーンズ カウンセル"の儀式用の服装を身にまとっています。
"クイーンズ カウンセル"とはイギリスの法廷弁護士。
弁護士のなかでも法廷で弁論できるのがバリスターで、バリスターの中でも一定の経験と実績のある優秀な弁護士はクイーンズ カウンセルと呼ばれます。

スイッチを入れると、両手を振り、熱弁をふるいます。
大きく開けた口、見開く瞳、打ち鳴らされた手の音が、臨場感を高めます。
彼の声が聞こえてきそうな、迫真の演説をご覧下さい。

只今、博物館コースで実演中です。

博物館コースの詳しいご説明へ   新しいウィンドウで開きます。
博物館コースのご予約へ   新しいウィンドウで開きます。

*1:オートマタとはオルゴールの動力を利用して人形を動かす「からくり人形」

今日から通常営業に戻りました。

今日から通常の営業時間に戻りました。
博物館コースの16時からのコースも復活し、ショップも10時半から18時まで営業します。

ミュージアム・ショップにはリュージュ社の高級なオルゴールから、ペーパーアートの安価なオルゴール。
音を奏でるグッズ、楽器をモチーフにしたアイテム 、ベビー用品など。
500種以上のアイテムが並んでいます。

ファイル 358-1.gif

ファイル 358-2.gif

ファイル 358-3.gif

ショップには入館料は必要ありませんので、どうぞお気軽に遊びにいらしてくださいませ。

インターネット・ラジオの取材

インターネットのラジオとは、ネット上で音声を公開しているサイトから、その番組をパソコンなどに読み込んで楽しむことができるサービスです。
普通のラジオから聞けません。
でも、好みの番組を読み込み、好きな時間に聞くことができるという利点もあります。

昨日は、首都高速道路がスポンサーをしている『東京 slow style』という番組の取材がありました。
忙しい都会の中でゆっくりすごす、ゆったり暮らすというライフスタイルを模索する番組で、実際に取材に出かけ、その模様をPodcast、blog、メルマガで配信しているそうです。

ナビゲータはサシャさん。
幼い頃ドイツで暮らしていらしたそうで、子どもの頃にドイツで聴いたストリート・オルガンに再会し、実際に演奏したことを大変喜んでくださいました。

公開日など決まりましたら、またご紹介します。

ファイル 357-1.gif エントランスで博物館の紹介を録音

ファイル 357-2.gif 博物館コースの体感ベンチに座って振動を体感

ファイル 357-3.gif 次に体感ベンチの下の共鳴空間に潜り込んてみることに

ファイル 357-4.gif 子どもの頃に聞いたストリート・オルガンの演奏に初トライ

『東京 slow style』のサイトはこちら
新しいウィンドウで開きます。

ポリフォン105 シューベルトのアヴェ・マリア

昨日、また大きな余震がありました。
皆様、無事にお過ごしでしょうか?
被災された方々や不安な気持ちで過ごしている方々に、少しでも元気になっていただきたいと願って続けている動画の応援投稿です。
アップした動画が誰かの慰めに少しでもなってくれることを祈って投稿しました。

ファイル 356-1.gif

このオルゴールは博物館の6階の企画展示室にあります。
1890年代製作のドイツ、ポリフォン社のディスク・オルゴールをベンチに取り付けた、体感ベンチです。
オルゴールの振動を体で感じるベンチがあったら、どんなに素敵かと思い、2003年のリニューアルの時に作りました。

ファイル 356-2.gif

実はベンチの下は空洞で、潜り込むことができます。
ベンチの中では、上から下から横からオルゴールの音色を浴びるような感じで、至福の空間です。

今日の曲はシューベルトのアヴェ・マリア。
祈りの曲です。

Ave Maria! Jungfrau mild,
Erhöre einer Jungfrau Flehen,
Aus diesem Felsen starr und wild
Soll mein Gebet zu dir hinwehen.

アヴェマリア、慈悲深き乙女よ
おお 聞き給え 乙女の祈り
荒んだ者にも汝は耳を傾け
絶望の底からも救い給う

Wir schlafen sicher bis zum Morgen,
Ob Menschen noch so grausam sind.
O Jungfrau, sieh der Jungfrau Sorgen,
O Mutter, hör ein bittend Kind!Ave Maria!

汝の慈悲の下で安らかに眠らん
世間から見捨てられ罵られようとも
おお 聞き給え 乙女の祈り
おお 母よ聞き給え 懇願する子らを


体感ベンチは博物館コースで体験できます。
博物館コースの詳しいご説明へ   新しいウィンドウで開きます。
博物館コースのご予約へ   新しいウィンドウで開きます。

『春の特別コンサート』を5月21日土曜日に開催

延期していた『春の特別コンサート』を5月21日土曜日に開催することとなりました。
普段のコースではお見せしきれない、オルゴールの新たな魅力をご紹介するコンサートです。

ファイル 353-1.gif

今回のコンサートは『リスト生誕200年記念コンサート & シリンダーこの一台』です。

詳しくはお手数ですが下記より、各ページでご確認くださいませ。
春のコンサートの詳細へ 新しいウィンドウで開きます。

2/19『春のコンサート』ご紹介のブログへ 新しいウィンドウで開きます。

2/25『春のコンサート』プログラムご紹介のブログへ 新しいウィンドウで開きます。

既にご予約いただいてたお客様には、、個々にメールにてお知らせします。
ご予約をされていなかった方も、新たに募集中です。
皆様のご参加を、心よりお待ちいたしております。

エクリヴァン

ファイル 352-2.gif

被災者の方や不安な気持ちで過ごしている方々に、少しでも元気になっていただきたいと願って、オルゴールやオートマタの映像をYouTubeに応援投稿しています。

ファイル 352-1.gif エクリヴァン
 
今日はピエロ・エクリヴァン。
博物館の演奏会コースではずっと出演し続けている人気のオートマタです。
エクリヴァンとはフランス語で「文章を書く人」。
このオートマタは何となく手足が動くからくり人形とは一線を画す、画期的なオートマタです。

ピエロがランプの灯りのもとで手紙を書いているうちに、うとうとと居眠りをしてしまいます。
やがて目を覚ますと、消えかかったランプの灯りを戻し、また手紙を書きだします。

元々は19世紀に、フランスのヴィシー工房とランベール工房で作られていたようです。

博物館のエクリヴァンはスイスのミッシェル・ベルトラン(Michel Bertrand 1928~1999)さんが1987年に製作したもので、レプリカです。
ベルトランさんは、一度来館されたことがありますが、オートマタの製作や復元の第一人者として知られる方でした。
1968年にJAF社(ヴィシー工房)を引き継ぎ、伝統的なオートマタの復元や製作を手がけていました。

博物館のエクリヴァンの手紙には何も書かれていませんが、あるオリジナルの作品には、以下のように書かれていたので、エクリヴァンが恋文を書いていたことがわかります。
(もちろんフランス語で)
「パリ、1885年、3月23日、
親愛なるコロンビーヌ。
時間は、もう、年月が分からなくなるほど早く過ぎていきます。
私も、同じように、ずっと、あなたを愛しています・・・・」

流れている曲は「月の光のピエロ」。
フランスでは子供から大人までみんな知っている民謡のようです。

オリジナル(19世紀に作られたもの)のエクリヴァンは日本で3体見たことがあります。
個人で所有されていたものが1体と、博物館や団体が持っていたものが2体です。
そのうちのひとつは京都嵐山オルゴール博物館です。
電話で問い合わせてみたところ、現在も公開中とのこと。
京都におでかけの際には是非、おすすめです。

 

カワセミが、お花見に!

博物館の近隣には桜の名所がいっぱいあります。
博物館へいらっしゃる地下鉄の駅を一駅ずらして、桜の散策をしながらご見学にいらっしゃいませんか?

ファイル 351-1.gif 有楽町線江戸川橋駅を出たところ

ファイル 351-2.gif 江戸川公園

江戸川橋駅より、江戸川公園、新江戸川公園、神田川沿い遊歩道、椿山荘、目白運動公園など、桜の見所を通る絶好のコースをご紹介します。

ファイル 351-3.gif 日曜日の桜

日曜日には5分咲き位の桜も、今週の暖かさでどんどん咲いているようです。
昨日はなんと、神田川に来たカワセミを発見!!

ファイル 351-4.gif 神田川の河原のカワセミ

写真を撮ったのは新江戸川公園の近くの遊歩道からです。
こんな都会でカワセミに会えるなんて、感激!
皆様も桜マップを片手に、カワセミを探しながら、お花見に出かけませんか?

ファイル 351-5.gif

桜マップはこちら(PDFファイル) を開いて、プリントアウトしてお使いください。

ディスク磨き

ディスク・オルゴールのディスクは鋼鉄製が多く、古いディスクにはサビがついているものがたくさんあります。
そのままにしておくと突起やディスクが欠けて使えなくなってしまうので、少しずつディスクのサビ落としをしています。
 
 
右側が磨く前、左側が磨いた後です。文字を消さないよう慎重に磨いています。
 ファイル 345-1.gif
 
 
これはアメリカ・シンフォニオン用のディスクで、直径は25インチ(約63.5センチ)あります。
とても大きいので磨くのが大変ですが、きれいになったディスクをセットし、今まで聴いたことがない曲を聴くとうれしくなります。
 
 
アメリカ・シンフォニオンは1階の音楽ホールに置いてあり、演奏会コースにて隔月で演奏しています。
今月はきれいになったディスクで『デイジー・ベル』を演奏します。
 ファイル 345-2.gif
 
 
大型のオルゴールでとても豊かな響きです。ぜひ生演奏をお楽しみください。

演奏会コースはご予約なしでお楽しみいただけます。午後1時か3時までにお越し下さいませ。
演奏時間 13:00~ 15:00~(所要時間約50分)

演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

ピアノ・フォルテ オルゴール ハイドンの天地創造

被災者の方や不安な気持ちで過ごしている方々に、少しでも元気になっていただきたいと願って、オルゴールやオートマタの映像をYouTubeに応援投稿しています。

ファイル 350-1.gif 

 
今日はスイス、ニコールフレール社のシリンダー・オルゴールで、オラトリオ『天地創造』より「天は御神の栄光を語り」です。

「天地創造」は,晩年のハイドンを代表する作品で,彼の作曲技法の総決算のような作品と言われています。
ハイドンは交響曲の父、弦楽四重奏曲の父などと言われていますが、研究者の間では『ハイドンのすべての創作の頂点に立つのが「四季」「天地創造」という2つのオラトリオだ」言われているそうです。
ハイドンが「天地創造」を作曲したのは、ヘンデルのオラトリオの上演を見たことがきっかけになっているようです。
貴族などからの注文で作曲することが当然だった当時、自ら作曲を手がけるということは画期的なことだったとか。
オラトリオ「天地創造」は3部構成で、旧約聖書の創世記の最初の部分の神が6日間で天地創造する過程と、アダムとイヴの物語が描かれています。
全てを演奏すると約1時間45分。
1799年、ケルントナートーア劇場で初公開され高い評価を得ました。

演奏しているのは、第一部の最後の曲で、第4日「天は御神の栄光を語り」です。

ファイル 350-2.gif Franz Joseph Haydn (31 March 1732 – 31 May 1809)

ネットを検索していると、画家のバルタザール ウィガンドが書いた水彩画というのを見つけました。
「1808年3月27日、ハイドンの76才の誕生日を祝って、ウィーンの旧ユニヴァーシティホールの「天地創造」演奏会。Aサリエリの指揮、中央椅子に座ったハイドン、その手にキスをするベートーベン、熱狂する観客。」という説明がありました。
著作権の有無が分らなかったので載せられませんが、見てみたい方はこちらから

ファイル 350-3.gif Piano Forte music box by Nicole Frere, Switzerland c.1860

演奏しているのはスイスの名門ニコールフレール社が1860年頃に製作した4曲入りのシリンダー・オルゴールです。
オルゴールには大きな音を出すための太く丈夫な櫛歯と、小さな音を出すため小さな櫛歯の2枚がセットされ、強弱をつけて演奏してくれます。

ファイル 350-4.gif