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マジック オルガナ

自動演奏のアコーディオンがあります。
その名は『マジック・オルガナ』。

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1920年頃にドイツのホーナー社が作ったアコーディオンです。
動かし方は、曲が記録されたロールをセットし、ゼンマイを巻きます。
アコーディオンを抱え、スイッチをオンにしたら、アコーディオンを弾くのと同じ要領で、蛇腹を開閉します。
しかし、これだけでは動いてくれません。
写真にある足踏み式のフイゴを勢い良く踏みまくります。

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マジック・オルガナの当時の広告には、「チューブをシャツに通して隠してから、そっとフイゴを踏んで演奏しましょう。まるで自分で演奏しているように見えます。」と書いてあります。

が、絶対嘘!
何故なら、これを演奏するには、かなりの腕力と脚力を必要としますし、手と足をバラバラに動かさなければならないので、とても難しいのです。

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12月17日から開催する「特別クリスマス・コンサート」で演奏する予定です。
そのため、スタッフ皆で日夜練習に励んでいます。

練習していて分かったことは・・・、
3曲以上続けの練習は体力的に無理。
練習直後に細かい仕事をしようとすると、手が震えて無理。
練習した次の日は、腕がかなり痛い。
などなどです。

演奏予定の曲はロール番号2021番のBourrasque(ブーラスク)という曲です。
目標としている演奏は、下記のYouTubeにアップされていた実際の演奏。
こんなに上手く弾けるようになるかしら、と一抹の不安を抱えながら、日夜練習に励んでいます。

是非、演奏を聴きにいらしてくださいませ。
コンサート当日は、足踏みを担当してくださるお手伝いの方へを募集しています。

賑やかなクリスマスソング

1階音楽ホールに置いてある自動ピアノ『ニケロディオン』。ご見学のコースでは演奏しておりませんが、コイン1枚(100円)でお聴きいただけます。
今日からこのニケロディオンの曲もクリスマスになりました。
  ファイル 297-1.gif ニケロディオン 1950年頃 アメリカ製
 

ニケロディオンは自動ピアノといってもピアノの他にドラム、シンバル、タンバリン、シロフォンなど様々な楽器が組み込まれているので、とても賑やかな演奏をします。
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オルゴールで聴く静かなクリスマスとは趣が異なり、賑やかで楽しいクリスマスソングはいかがでしょうか。
 

全部で10曲演奏できますが、コイン1枚で1曲ずつです。どの曲が流れるかはその時のお楽しみ。
演奏会コース開催時間以外でしたらいつでもお聴きいただけます。
演奏には専用コインが必要となります。受付にて交換いたします。
 

企画展『オルゴールのクリスマス展』は・・・

今週から博物館コースでは、『オルゴールのクリスマス展』を開催しています。(12月16日(木)まで)

クリスマスのオルゴールやオートマタ、当時クリスマス・プレゼントで使われたであろうオルゴール付きのグッズの数々をご紹介しています。

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クリスマスツリーが飾られた台は、実はディスク・オルゴールです。
ディスクを回転する力を利用してクリスマスツリーを回転させます。
当時クリスマスツリー・スタンドとして販売されていました。
クリスマスのメロディとともにゆっったりと回るツリーは必見です。

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クリスマスツリー・スタンドは、シリンダー・オルゴールでも作られました。
写真のオルゴールにはシリンダーが4つ付いています。
各2曲ずつなので、全部で8曲も楽しめるオルゴールです。
クリスマス曲のシリンダー1本と、それ以外のシリンダー3本です。
クリスマス以外は、ツリーの代わりにお皿や花瓶を載せて、フルーツや花を飾って楽しんでいたようです。
この4つのオルゴール、櫛歯の本数がバラバラなのが面白いところです。52本、53本、54本・・・。
現代のオルゴールのように画一的に作られているのではなく、ひとつずつ手作りだったのでしょう。
構造も面白く、趣もあり、想像力を掻き立てるオルゴールです。

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写真の中央をよく見ると、ハチドリの剥製が。
刺繍やパールで飾られたヴァイオリンの形のケースの中に、小さなお庭が作られています。
蓋を開けるとオルゴールが鳴り出します。

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サンタと子供たちのオートマタです。
ビスク(陶器)やセルロイド、それぞれの人形のヘッドの素材が異なります。
ご見学の際はひとつひとつの人形にもご注目くださいませ。

クリスマスの曲もたくさん演奏いたします。
また、オルゴールの振動を全身で体感するベンチや、100年前の手廻しオルガンの演奏なども。
博物館コースは、少人数で巡るコースならではの体験型のコースです。
最後にカフェでお茶を飲みながら、90年前に活躍した名ピアニストの演奏を堪能していただけます。

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演奏会コースでは『通常の料金で楽しめるクリスマスコンサート』も開催中です。

企画展の詳しいご説明はこちら から。新しいウィンドウで開きます。

演奏会コース クリスマスの曲目 11/16~12/16

来週11月16日火曜日より、博物館はクリスマス一色となります。
館内にクリスマスの装飾が施され、博物館全館がクリスマスの雰囲気に包まれます。

博物館コースでは『オルゴールのクリスマス展』(11月16日(火)~12月16日(木))、演奏会コースでは『通常の料金で楽しめるクリスマス・コンサート』が始まります。
企画展の詳しいご説明はこちら から。新しいウィンドウで開きます。

今日は演奏会コースで開催される企画展についてのご紹介します。

ファイル 294-1.jpg 演奏会コースが開催される1階音楽ホール

『通常の料金で楽しめるクリスマス・コンサート』では、ディスク・オルゴール、ストリート・オルガン、自動ピアノで、100年以上前から聴き継がれてきたクリスマス曲の数々をご披露いたします。
また、シリンダー・オルゴールの演奏やオートマタ(からくり人形)の実演もお楽しみいただけます。
スタッフが、オルゴールの歴史や仕組み、機種の解説を交えながらご案内する約50分のコンサートです。

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演奏会コース 曲目 (11/16-12-16)

  • 自動ピアノ
機種名曲目作曲者名演奏者名
スタインウェイ・デュオ・アート「くるみ割り人形」より マーチ・金平糖の踊り・ロシアの踊りチャイコフスキーグレインジャー,パーシー
  • ディスク・オルゴール
機種名曲目作曲者名
ステラ・テーブルタイプ星は空にまたたきぬシュルツ
ミラ・エンプレスロザリーネヴィン
ポリフォンStyle104メサイア シオンの娘たちよ、大いに喜べ   ヘンデル
シンフォニオン・エロイカ毎年歌うクリスマスの歌ヘンリー
レジーナフォンもろびとこぞりてメイソン
ロッホマン聖しこの夜グルーバー
ポリフォン・オートチェンジャーもみの木ドイツ民謡
ポリフォン Style105メサイア ハレルヤコーラスヘンデル

演奏会コースはご予約なしでお楽しみいただけます。
午後1時か3時までにお越し下さいませ。
演奏時間 13:00~ 15:00~(所要時間約50分)
演奏会コースのご紹介へ 。新しいウィンドウで開きます。

明日より特別クリスマスコンサートの予約開始のお知らせ

明日の午前10時30分より、特別クリスマスコンサートのご予約受付を開始します。

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受付開始直後はお電話が混み合うことが予想されます。
ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承くださいませ。

受付開始より直ぐに締切りになりそうなのは、ランチ、ブランチのオプションです。
ご予定されている方はお早めのご予約をお勧めいたします。

また、今年から新設の「親子コンサート」もお早めのご予約をお勧めします。

尚、親子コンサートの料金はお一人様2000円で、ティータイム無し、お土産のお菓子付きとなります。

特別クリスマスコンサートの詳しいご案内はこちらから  新しいウィンドウで開きます。

コメント一覧

ちゅうさん (11/12 00:24) 編集・削除

クリスマスコンサート 予約取れました(バンザーイ☆)

ん!!

クリスマスコンサートの予約状況が、11月9日現在(?)となっている???

予約開始はたしか、11月10日ですよね??

11月9日に予約状況の先読みですか??

素晴らしい能力(?)がありますね☆

(イヤミではありません!!)

11月演奏会コースの曲目 11/2~11/13

11月演奏会コースの曲目をご紹介いたします。(11/2~11/13)
11月16日からはクリスマス企画が始まりますので、2週間の演奏です。

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演奏曲目

  • 自動ピアノ
機種名曲目作曲者名演奏者名
スタインウェイ・デュオ・アート即興曲 変イ長調 Op.142-2シューベルトパデレフスキ,イグナッツ ヤン
  • ディスク・オルゴール
機種名曲目作曲者名
ステラ・テーブルタイプアヴェ・マリアグノー
ミラ・エンプレス最後のさようならフィッシャー
ポリフォン Style105「フィガロの結婚」より もう飛ぶまいぞこの蝶々モーツァルト
シンフォニオンNo.192W(アメリカ)「ウィリアム・テル」より 序曲ロッシーニ
シンフォニオン・エロイカ愛のガヴォットランナー
ミラ美しく青きドナウシュトラウスⅡ
レジーナフォン黒い森の水車小屋アイレンベルク
ポリフォン Style104ほほえみかける幸せレハール
ポリフォン オートチェンジャー(随時) 

「最後のさようなら」や「ほほえみかける幸せ」、「黒い森の水車小屋」「愛のガヴォット」。
博物館に勤めて、オルゴールで初めて聴いた曲です。
オルゴール以外では聴いたことがないのですが、大好きな優しい曲です。
博物館のオリジナルCDにも収録されていますが、是非、生演奏で聴いていただきたいと思い、選曲しました。

上記の他、シリンダー・オルゴール、ストリート・オルガンの演奏、オートマタ(からくり人形)の実演もございます。
ファイル 288-2.gif 実演中のオートマタ

演奏会コースはご予約なしでお楽しみいただけます。午後13時か15時までにお越し下さいませ。

演奏時間 13:00~ 15:00~(所要時間約50分)
演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

国際的な博物館?

博物館のホームページに韓国語とフランス語のページをアップしました。

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実は10月7日のブログでご紹介した韓国のTONIN(トニン)のスタッフの皆様に翻訳をしていただきました。
日本人で韓国と英語が堪能なお嬢さんと、韓国人でフランス留学経験のあるお嬢さんが翻訳を快諾してくださったのです。

お陰様で、国際色豊かなホームページになりました。

ご興味のある方は覗いてみてください。HPの右上のメニューから、英語、スペイン語、フランス語、韓国語、中国語のページへ行くことができます。

そろそろクリスマスの準備です。

先週、ホームページで今年の『特別クリスマス・コンサート』の詳細をアップしました。

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毎年ご好評をいただいております、アンティーク・オルゴールのクリスマスコンサートです。
コンサートに追加してお楽しみいただけるオプションもいろいろご用意しています。
また、今年からお子様向けのプログラムも開始しました。
他のお客様に気兼ねなく、お子様とオルゴールのクリスマスをお楽しみ下さい。
 
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お子様向けのプログラムにはティータイムは付いていませんが、クリスマスの長靴入りのお菓子が付いています。
 
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長靴は今日入荷しました。毛糸で編まれたかわいい長靴の検品中です。
どんなお菓子を入れようか、スタッフもワクワクしながら、お菓子を探しています。
お楽しみに。

コンサートの受付は、11月10日水曜日の午前10:30より開始します。
特別クリスマス・コンサートはお電話でのみの受付となります。

受付が近くなりましたら、またお知らせします。
人気のコースはすぐに満席になってしまいますので、ご希望のお時間やオプションを、お早めにご検討くださいませ。

明日の特別コンサート

明日の16時より開催する『秋の特別コンサート』のお席に余裕があります。

明日のコンサートは、8月26日のブログでご紹介しましたが、 友の会の会員向けコンサートです。
1階の音楽ホールで約1時間の演奏となります。

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今回は「ヴェルディ作曲のオペラ」より、あらすじをご紹介しながら、ディスク・オルゴールやシリンダー・オルゴールでオペラの曲を演奏します。詳しいプログラムもご用意しておりますので、オペラに詳しくない方でも、充分お楽しみいただけると思います。

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「シリンダーこの一台」はスイス・シャレーを演奏。

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お席に余裕がございますので、お出かけ前にお電話を下されば、当日予約でも大丈夫です。

普段のコースではご紹介しきれない、新たなオルゴールの魅力をお楽しみください。ご来館をお待ちしております。

秋のコンサートの詳細へ 新しいウィンドウで開きます。

「天界から聴こえてくる澄んだ音」って?

今日は10月に演奏会コースで現在演奏中の大型のシリンダー・オルゴールをご紹介します。
1階の音楽ホールの左後の方に置いてあります。

ファイル 285-1.gif オーケストラル・ボックス・インターチェンジャブル 1890年代 スイス製

名前に注目です。
このオルゴールが持つ2つの大きな特徴が名前になっています。

まずはオーケストラル・ボックス。
このオルゴールには、オルゴールの他にベル、タイコ、カスタネットの打楽器と、リードオルガンがついています。
様々な楽器の演奏が楽しめ、まるでオーケストラのようなだと、この名前がつきました。

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中でもオルガンの音色が印象的です。
オルガンを演奏するために、ケースの底の見えないところにフイゴが組み込まれています。
オルゴールを動かすゼンマイでフイゴも動かし、フイゴからの風でリードのオルガンを鳴らします。
当時、オルゴールに組み込まれたオルガンの音色には『ボワ・セレステ Voix céleste』という名前がつけられました。
Voix célesteを訳すと、「この世のものと思えないほど美しい天上の音楽」となりますが・・・。
こんな名前がついたオルゴール、どんな音色か聴きたくなってきませんか?

もう一つ特長は、インターチェンジャブルです。
オルゴールが置かれたテーブルの引き出しを開けると・・・。

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シリンダーが入っています。
8曲収録されたシリンダーが全部で4本。
シリンダーは交換することができ(インターチェンジャブル)、全部で32曲も楽しむことができるのです。
ただしシリンダー交換の時は気が重くなります。
何故なら、シリンダーは意外と重く(約2.7kg)、シリンダーに植えられた繊細なピンや櫛歯を傷つけないように、
背伸びをしながら、プルプルと手を震わせながらの、大変な作業となるからです。
(シリンダー交換が大変だからディスク・オルゴールが発明されたんだ!と交換の度に思ってしまいます。)

「天上の音楽」が100年前の時を経て聞こえてきます。

演奏会コースはご予約なしでお楽しみいただけます。午後1時か3時までにお越し下さいませ。
演奏時間 13:00~ 15:00~(所要時間約50分)
演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。