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3月8日から始まる企画展『19世紀のヒット曲!聴き比べ展』に登場の1曲です。

ファイル 331-1.gif 『ステファニー ガヴォット』の楽譜 1899年

19世紀のヒット曲は、現代の日本でもCMに使われたり、音楽会で演奏したり、人気の曲ばかりです。
しかし、中に一曲だけ、馴染みのない曲があります。
それがこの曲『ステファニー ガヴォット』です。

題名も音楽も聞いたことがないという方が殆どなのでは?
しかしオルゴールが活躍していた時代には、スイスのシリンダー・オルゴールや、スイス、ドイツ、アメリカのディスク・オルゴールに多く収録されていました。

ファイル 331-2.gif アルフォンス ツィブルカ 1842/5/14-1894/10/27

作曲家はアルフォンス ツィブルカです。
ハンガリー生まれの作曲家、ピアニスト、指揮者で、オーストリア=ハンガリー帝国軍の楽隊長も勤めました。
写真をよく見ると軍服を着ているようです。
1880年、軍事管弦楽のための国際コンクールの代表となりチャンスを掴みます。
ちょうどその年、オーストリア=ハンガリー帝国のルドルフ皇太子はベルギーのプリンセス、ステファニーと婚約し、ステファニー・ガヴォットが誕生しました。

ファイル 331-3.gif ベルギーのステファニーと皇太子ルドルフ(1881)の公式写真

この曲は19世紀のサロン音楽のなかで、もっとも人気のある曲のひとつとなりました。

ファイル 331-4.gif シンフォニオン Style 25A

演奏するのはシンフォニオン Style 25Aです。
1895年頃に製作されたドイツ・シンフォニオン社の家庭用テーブルタイプのディスク・オルゴールです。
ケースの内側にガラス蓋が付けられているところと、前面つけられたラッチレバーでゼンマイを巻き上げるところが珍しいです。

このオルゴールは次回の企画展「19世紀のヒット曲!聴き比べ展」 に登場します。是非、生演奏を聴きにご来館くださいませ。