記事一覧

ピアノ・フォルテ オルゴール ハイドンの天地創造

被災者の方や不安な気持ちで過ごしている方々に、少しでも元気になっていただきたいと願って、オルゴールやオートマタの映像をYouTubeに応援投稿しています。

ファイル 350-1.gif 

 
今日はスイス、ニコールフレール社のシリンダー・オルゴールで、オラトリオ『天地創造』より「天は御神の栄光を語り」です。

「天地創造」は,晩年のハイドンを代表する作品で,彼の作曲技法の総決算のような作品と言われています。
ハイドンは交響曲の父、弦楽四重奏曲の父などと言われていますが、研究者の間では『ハイドンのすべての創作の頂点に立つのが「四季」「天地創造」という2つのオラトリオだ」言われているそうです。
ハイドンが「天地創造」を作曲したのは、ヘンデルのオラトリオの上演を見たことがきっかけになっているようです。
貴族などからの注文で作曲することが当然だった当時、自ら作曲を手がけるということは画期的なことだったとか。
オラトリオ「天地創造」は3部構成で、旧約聖書の創世記の最初の部分の神が6日間で天地創造する過程と、アダムとイヴの物語が描かれています。
全てを演奏すると約1時間45分。
1799年、ケルントナートーア劇場で初公開され高い評価を得ました。

演奏しているのは、第一部の最後の曲で、第4日「天は御神の栄光を語り」です。

ファイル 350-2.gif Franz Joseph Haydn (31 March 1732 – 31 May 1809)

ネットを検索していると、画家のバルタザール ウィガンドが書いた水彩画というのを見つけました。
「1808年3月27日、ハイドンの76才の誕生日を祝って、ウィーンの旧ユニヴァーシティホールの「天地創造」演奏会。Aサリエリの指揮、中央椅子に座ったハイドン、その手にキスをするベートーベン、熱狂する観客。」という説明がありました。
著作権の有無が分らなかったので載せられませんが、見てみたい方はこちらから

ファイル 350-3.gif Piano Forte music box by Nicole Frere, Switzerland c.1860

演奏しているのはスイスの名門ニコールフレール社が1860年頃に製作した4曲入りのシリンダー・オルゴールです。
オルゴールには大きな音を出すための太く丈夫な櫛歯と、小さな音を出すため小さな櫛歯の2枚がセットされ、強弱をつけて演奏してくれます。

ファイル 350-4.gif