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今日から企画展が変わりました。

開催中の企画展は「明治期に渡来した西洋音楽を聴く展」「です。
(2012年3月13日(火)~5月12日(土))

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明治時代といえば、オルゴールの最盛期。
明治時代に日本で歌われ、聞かれていた西洋の曲を、当時のオルゴールや自動オルガンで紹介します。

演奏する曲は、和名が付けられ唱歌として歌われた「うつくしき」「才女」「誠は人の道」など、当時は変わったタイトルがつけられていましたが、現代ではお馴染みの曲。
その他、鹿鳴館で演奏されていた曲や、当時上演されたオペラの曲など。

日本人が最初に触れた西洋音楽を、当時歌われた歌詞と照らし合わせながら、お楽しみ下さい。
 
 
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また、篠田桃紅のリトグラフなど6点を展示しています。
オルゴールの演奏とともにお楽しみ下さい。
 

 
博物館コースの詳しいご説明へ   新しいウィンドウで開きます。
博物館コースのご予約へ   新しいウィンドウで開きます。 1

レディス4

6日のテレビの取材がありました。

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ちょっとかわった博物館を紹介するコーナーだそうです。

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来週の火曜日のレディス4で放映の予定です。

レディス4のHPへ 新しいウィンドウで開きます。

チャリティ販売 2月分売上のお知らせ

2012年2月のチャリティ販売についてご報告いたします。

先月のチャリティ商品の販売の売上は300円でした。
売上金は本日、東日本大震災義援金として日本赤十字社宛てに振込みました。

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2011年5月からの総計は362,663円になりました。

皆様、ご協力いただきましてどうもありがとうございました。

そろそろチャリティで販売できる商品が足りなくなり、売上も少なくなってしまいました。
本日、ちょっと商品を足してみました。
近々ネットでもご紹介しようと思っています。

3月になりました。

今日から3月。
昨日の雪とは打って変わって、吹く風にも心なしか春の気配を感じます。

演奏家コースも今日から曲替えをし、オルゴールから流れるメロディも春を感じることが出来ます。
また、ストリート・オルガンやオートマタも展示替えをしています。
桜色のドレスのギターを弾く少女や椅子の軽業師など。

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少女の隣にあるミルク缶からはある動物が飛び出します。

どうぞ、お楽しみに!

3月 演奏会コース曲目

3月の演奏会コースの曲目をご紹介いたします。
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演奏曲目

  • 自動ピアノ
機種名曲目作曲者名演奏者名
スタインウェイ・デュオ・アート愛の喜びクライスラージョン・トンプソン
  • ディスク・オルゴール
機種名曲目作曲者名
ステラ・テーブルタイプランゲの花の歌ランゲ
ミラ・エンプレス春の歌メンデルスゾーン
ポリフォン Style105「フィガロの結婚」より 恋はどんなものかしらモーツァルト
ステラ・オーケストラルグランドスペインの踊りホルスト
シンフォニオン・エロイカ「バグダードの盗賊」より 序曲ロージャ
レジーナフォン別れの曲ショパン
ポリフォン Style104蛍の光スコットランド民謡
エーデルワイス旅立ちの決意不詳
ポリフォン・ オートチェンジャー(随時) 

3月の曲は『春』と『卒業』をテーマに選曲してみました。

卒業式の定番「蛍の光」は、実はスコットランド民謡で、欧米では大晦日、カウントダウンの後に歌われるようです。
明治時代、文明開化により多くの西洋音楽が渡来し、和名が付けられ唱歌として歌われましたが、蛍の光は当時「蛍」という題名がつけられ、歌われていました(歌詞はそのまま)。
そういえば、キングレコードから「蛍の光のすべて」というCDが発売されているのですが、博物館の紙腔琴*1を持ってスタジオに録音に行ったことを思い出しました。

ファイル 440-2.gif 手風琴(アコーディオン)、紙腔琴(オルガネッタ)、リード・オルガンの合奏を楽しむ明治時代の婦女の絵。
 
 
 
自動ピアノでは2012年に没後50年を迎えるフリッツ クライスラー(1875.2.2-1962.1.29)作曲の「愛の喜び」を演奏。

ファイル 440-3.gif Fritz Kreisler, 1930 (原典:Deutsches Bundesarchiv )

クライスラーは作曲家であり、世界的なヴァイオリニストでもあります。
実は、1923(大正12)年にリサイタルのために来日していたそうです。
大卒の初任給が50円前後だった時代、帝国劇場で行われた彼のリサイタルの入場料は15円だったそうです。
大卒の初任給が20万円位の現代に換算すると、約6万6千円の入場料ということになりますね。高い・・・。
彼の演奏は、大正時代になって耳が肥え始めた日本の聴衆を唸らせたそうです。
(Wikipediaより)
 
 
オルゴールや自動ピアノの他にも、自動オルガンの演奏やオートマタ(からくり人形)の実演を行います。

演奏会コースはご予約なしでお聴きいただけます。
13時か15時に間に合うようにご来館ください。
演奏時間 13:00~/15:00~(所要時間約50分)

演奏会コースのご紹介へ  新しいウィンドウで開きます。

*1:明治時代の日本製の手廻しオルガン

春の特別コンサート

春の特別コンサートのお知らせ

オルゴールの小さな博物館では3月20日火曜日(春分の日)16時より1時間、春の特別コンサートを開催いたします。

普段のコースではお見せしきれない、オルゴールの新たな魅力をご紹介するコンサートです。
会場は演奏会コースが行われる1階の音楽ホール。
オルゴールの為に音響設計された音楽ホールで、ゆっくりと演奏をお楽しみいただけます。

ファイル 443-1.gif 音楽ホール
 
春の特別コンサートでは今年、2012年にアニバーサリーイヤーを迎える作曲家の曲をアンティーク・オルゴールや自動ピアノで演奏します。
今年アニバーサリーを迎える作曲家は、フロートー、ドビュッシー、マスネ、ガーシュウィン、クライスラー。

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フロートーは日本では「庭の千草」で知られているアイルランド民謡「夏の名残りのバラ」をテーマ曲としたオペラ「マルタ」の作曲家です。
30作のオペラを作曲したそうですが、有名なのはマルタだけ。
博物館にもマルタの「夏の名残のばら」「うるわしき君がみ姿」「五重唱」などがあります。
様々なオルゴールの演奏でお楽しみください。

ドビュッシー、マスネ、ガーシュウィン、クライスラーは現在でも人気の曲が多い作曲家です。
演奏するのはスタインウェイ・デュオ・アートという1920年代に製作された自動ピアノで、当時のピアニストの演奏を再現出来ます。
なかでもおすすめはガーシュウィン自作自演のラプソディ・イン・ブルー。
演奏時間が約14分と長いために2本のロールに分かれています。
どちらか1本だけのロールを演奏することはあるのですが、パート1とパート2を続け演奏するのは初めてのプログラム。
ガーシュウィンが降りてきた!と思わせる息を飲む演奏をお楽しみ下さい。(途中ロール交換有り)

ファイル 443-3.gif スタインウェイ・デュオ・アート

演奏予定曲
オルゴールの演奏(ペイラードシリンダー、ポリフォン、ステラ 他)
   フロートー作曲 「マルタ」より 夏の名残のばら、五重唱、うるわしき君がみ姿

自動ピアノ(スタインウェイ・デュオアート)の演奏
   クライスラー作曲  ジョン トンプソン演奏      美しきロスマリン 
   マスネ作曲     ウィニフレッド バード演奏    タイス 瞑想曲
   ドビュッシー作曲   ウジェーヌ ダンベール演奏  風変わりならヴィーヌ将軍
   ガーシュウィン自作自演                ラプソディ・イン・ブルー パート1&2
(アンティークのオルゴールや自動ピアノでの演奏のため、プログラムは突然変更することがございます。ご了承下さいませ。)
 

特別コンサートにはもう一つ人気の企画があります。
「シリンダーこの一台」という企画です。
6曲、8曲入りのシリンダー・オルゴールは、普段のご見学では1曲のみしか演奏できません。
しかしコンサートではシリンダー1本を丸ごと聴きつくすことができます。

ファイル 443-4.gif  ラングドルフ サブライム・ハーモニー・ピッコロ

今回のシリンダーは、3枚の櫛歯を持つ高音の美しいシリンダーです。
1880年代に製作されたスイス・ラングドルフ社のサブライム・ハーモニー ピッコロ。
高音部用の特別な櫛歯によって、華麗な高音部の演奏を披露します。
収録曲も現代でも聞き継がれる人気曲が多く、全8曲の演奏もつかの間のように感じる程です。

オルゴールのファンのための特別コンサートは年に2回開催の予定です。
この機会をお見逃しなく!

春の特別コンサート (第33回 会員コンサート)

2012年 アニバーサリー作曲家のコンサート

3月20日火曜日(春分の日) 16:00~17:00
料金:1800円(予約制)

ご予約はお電話で承ります。
TEL:03-3941-0008(10:30~18:00 日・月曜日休館)
定員になり次第、締切りとさせていただきます。

春のコンサートの詳細へ 新しいウィンドウで開きます。

トップページのミュージックを更新しました。

トップページの右側にあるメニュー『Music』の曲目を更新しました。

イタリアの作曲家マスカーニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より二重唱(デュエット)です。
 
ファイル 442-2.gif 1906年頃 カヴァレリア・ルスティカーナの台本カバー (wikipediaより)
 
 
「カヴァレリア・ルスティカーナ」は1890年の初演後3年間で、イタリアの66都市、イタリア以外の62都市で上演された、人気のオペラです。
イタリアの音楽出版社が開催した一幕オペラのためのコンクールで選ばれたピエトロ マスカーニ作曲のオペラ。
当時、ピアノを借りるお金にさえ貧窮する音楽教師が、このオペラで音楽家として認められるようになりました。
 
 
ファイル 442-1.gif 1890年頃のピエトロ マスカーニ(Pietro Mascagni) (wikipediaより) 

メロディだけを聞くととても美しく、うっとりとしてしまいますが、「カヴァレリア・ルスティカーナ」は不倫のもつれから決闘、殺人に至る物語です。
それもイタリアで実際に起こった事件をもとにして作ったと言うから驚きです。

「カヴァレリア・ルスティカーナ」といえば有名なのは間奏曲なのですが、今回は二重唱(Ah! lo vedi)。
この二重唱、邦題では「ああ、見たか!お前はなんてことを言ってくれたのだ?」とか「おい、あのざまは!おまえ、なんて口のききようだ?」などとつけられています。
浮気相手の元彼女と妻の言い争いに居合わせた夫が、自分は浮気しているくせに、元彼女に対する妻の態度が悪いと腹を立て、そんな夫に妻がお願い捨てないでと歌っています。
場面からは想像もできない程の綺麗な曲。
曲からは想像できないどろどろの愛憎劇。
是非、聞いてみてください!
 
 
ファイル 442-3.gif ポリフォン105

演奏するのはポリフォン105。
1890年代にドイツでつくられた営業用のオルゴールです。
コインを入れると、約60cmの大きなディスクで1曲演奏します。
現在、演奏会コースで実際の演奏をお聴きいただけます。(2月中)

オルゴールの小さな博物館のホームページへは、ブログのタイトルの下(舌を出したピエロの画像の右横の「オルゴールの小さな博物館HPへ」をクリックして下さい。

オンラインショップはホワイトデーに

今日はバレンタインデー。

バレンタインのチョコレートといえば、『本命チョコ』や『義理チョコ』は当たり前ですが、昨年からは女の子同士でチョコを交換する『友チョコ』や、男子から女子へプレゼントする『逆チョコ』が登場。
今年は大震災の影響を受け『絆チョコ』が人気となっているようです。

本命、義理、友、逆、絆・・・。
何チョコでも、バレンタインにいただいた想いはお返ししたいものです。
そこでホワイトデーに印象に残る贈り物を、オンラインショップにてご提案しています。

 
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本命チョコのお返しには・・・。
箱を開けると花を握りしめた男の子が飛び出すオルゴールは、あなたの想いを伝えるお手伝いをしてくれます。
男の子とお揃いの赤いガーベラ一輪とともに手渡ししてみてはいかがでしょうか?

オンラインショップのポップ・オルゴールへ
(リンクは全て新しいウィンドウで開きます。)

 
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義理チョコや友チョコなど数の多いお返しには、リボンオルゴールがおすすめです。
約4センチ四方のリボンがついた小さな箱、裏のゼンマイを回すとオルゴールが鳴り出します。
博物館のオリジナル商品で、カタチの残る贈り物を喜ぶ女の子の心をくすぐるプレゼントです。

リボンシリーズは10種類。
ペーパーシリーズのオルゴールは20種類以上あります。
お好きな模様や曲をお選び下さい。

オンラインショップのペーパー・オルゴールへ

 
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お子様からの絆チョコ。
かわいい想いのお返しにおすすめなのが、アンジュラパンのオルゴール。
羽根の生えたウサギの天使はフランス生まれの人気キャラクターです。
紐を引くとオルゴールが鳴るかわいいぬいぐるみは、洗うことも出来るので、赤ちゃんにも安心してプレゼントできます。
夢の多い贈り物です。

オンラインショップのアンジュラパン オルゴールへ

 

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その他、ハートのオルゴールボールや世界限定25個のスイス職人のオルゴールなど、個性的なプレゼントがいっぱいです。
また、博物館のミュージアムショップでも販売しています。
ご来店をお待ちしております。

オンラインショップへ  

寒い日にホッとするカイロとアイピロー

毎日寒い日が続いています。こんな季節にお勧めなのがカイロとホットアイピローです。

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かわいい動物の形をしたカイロの中身は天然の小麦。電子レンジ(600W)で30秒温めるとほんのりぽかぽかが約1時間続きます。
天然素材なので体にやさしく、繰り返し使えるので環境にもやさしいエコなカイロです。

ファイル 437-2.gif ナチュラルカイロ 各714円(税込)

細長いアイピローは目の疲れだけでなく、肩や首のコリをほぐすのにもお勧めです。

ファイル 437-3.gif ホットアイピロー 各903円(税込)

カイロとアイピロー、どちらも柔らかくて触り心地がよく、またラベンダーが入っているのでリラックス効果もあります。
博物館のミュージアムショップにて販売いたしております。

英語で・・・

英語のサイト「artscape japan」で博物館が紹介されています。

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ちょっと変わった視点で博物館を紹介してくれています。
お時間があるときに是非!

artscape japanの記事へ 新しいウィンドウで開きます。
 
 
  
 

記事についての補足です。
記事の中の最初の文章*1が書かれているのは蓄音機の看板です。

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看板には「賢者のひと言(A WORD TO THE WISE)」と大きく書かれていて、その後に例の文章が続きます。
「5セントが1枚か2枚あれば陽気になれるのに、何故そんなに暗く浮かない顔でうろついているの?」
そして、使い方。
「5セントを右側のコインスロットに入れて、ハンドルをまわして曲を選んで、その後ゆっくりクランクを6回まわしてゼンマイを捲いて下さい。」とあります。
つまり、「賢い人はひと言いえばわかるでしょう。5セントでこのレコードを聴いたら陽気になれるのですよ。いつまでも落ち込んでいるなんてばかだなぁ」といった感じでしょうか?

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当時アメリカで最大のオルゴールメーカーだったレジーナ社が製造した蓄音機のジュークボックスです。
蝋管(シリンダーレコード)が6本入っていて、コインを入れると演奏します。
1915年から1921年に全部で1607台製造された記録があります。
製造番号は1040001番から、博物館のは製造番号1041180番。
様々なタイプのケースがあったようで、看板の文字もいろいろあったのだと想像できます。
記事を書いて下さったスーザンさんは「とってもアメリカらしい表現」と笑っていらっしゃいましたが、100年前のアメリカのユーモアに触れることができます。

看板ひとつにも楽しい発見があるものです。

*1:"Why travel around so glum and so blue when you can jolly up for a nickel or two?"